百聖観世音菩薩永代供養完成までに10年の長い月日がかかりました。その10年の間、多くの方々よりお話を聞かせて頂きました。その中で、一番多く聞かれたのは『お墓と同じような形でおまつりしたい』というご意見でした。
一般的な永代供養は13回忌もしくは33回忌まで個別にておまつりし、その後合同で自然(土)にお戻しする合祀のご供養となります。その中で『贅沢は言えないけどやはり個人であったり、夫婦ごとであったり、家族ごとであったり、個別でまつられお墓のようにいつでもお参りがしたい。33回忌が過ぎてもできれば、共同の合祀でなく、骨壺のまま個別に安置もらいたい』この様なご意見を多く聞かせて頂きました。『自分や家族を代々まつってもらえるのであれば、どの様な永代供養がありがたいのか。安心できるのか』
そこで新定院では100体の聖観世音菩薩様をお寺にお迎えし、個人ごと、夫婦ごと、家族ごと、個別に聖観世音菩薩様のもとに安置する形にさせて頂きました。そして、永代供養をされる方々に、100体の観音様からどの観音様のもとに安置するかをお決め頂き、100体の中、1体の聖観世音菩薩様の建立主(観音様を建てられた方)、御施主様として代々おまつりし、永代供養させて頂きます。
観音様をおまつりさせて頂く事は短い期間ではなく、200年、300年と永代的に続いていくことです。生きている方、亡くなられた方、全ての方々を救っていくと言われる100体の観音様は、必ず、受け継いでいく方々にとっても、大事な意味のあるものになっていくと思います。この百聖観世音菩薩様が、永代供養をされた方は勿論のこと、観音様を参拝される方、多くの方々の良きご縁となることを願っております。